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zoom RSS トランプ政権のシリア攻撃の裏側

<<   作成日時 : 2017/04/08 20:55   >>

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「トランプ政権のシリア攻撃の裏側」

 「アメリカ・ファースト」を掲げ、米国と直接関係のないやっかいごとには首を突っ込まないと言っていたドナルド・トランプ大統領が、反政府勢力に化学兵器を使用したシリア政府軍の基地に対して、間髪を容れずに巡航ミサイルによる攻撃を行なった。
 トランプ大統領は声明で、シリアは「レッドラインを超えた」とし、「致死的な化学兵器の使用防止は米国の国家安全保障の重大な利益だ」と強調したが、シリア政府軍の反政府勢力に対する化学兵器の使用が、直接的に米国の安全を脅かすものではないことは明らかだ。
 にもかかわらずシリアに対する攻撃を行なったのは、「かわいい赤ん坊まで殺した」シリアの国際法違反及び人道上の罪に対する懲罰にほかならない。であるならば、それはまさに米国が国際正義を守る「世界の警察官」としての役割を放棄していないことの証左であろう。
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 前にも述べたが、世界中に権益を持つ米国が世界の警察官を辞められるわけはないのだ。米国が警察官役を辞めればいった誰が米国の権益を守るというのだ。まさか中共やロシアが守ってくれるとは、トランプ大統領でも思っていないだろう。
 世界の海洋を巡るシーレーンひとつとっても、それを守る力を持っているのは米国しかなく、好むと好まざるとに係わらず、米国が世界の秩序と安全を守らざるを得ないのである。

 ところで、トランプ政権がシリア攻撃に至る過程で、政権内部で大きな動きがあった。大統領側近のスティーブン・バノン首席戦略官・上級顧問が国家安全保障会議(NSC)のメンバーから外されたのだ。
 報道によると、バノン氏を除外するようトランプ大統領に進言したのは、ハーバート・マクマスター国家安全保障担当大統領補佐官だという。これが事実だとすると、トランプ大統領は、外交・安保問題については側近のバノン氏よりも、安全保障問題のプロの意見を尊重したということになるだろう。
 そして、トランプ政権の外交・安保政策を担当するグループ、なかんずく軍出身者たち―マクマスター中将、ジェームズ・マティス国防長官、ジョン・ケリー国土安全保障長官、キース・ケロッグNCS事務局長など―は、対露強硬派で、米露協調路線を採ろうとしていたトランプ大統領とは対照的だ。
 彼らがトランプ大統領の対露感を苦々しく思っていることは想像に難くなく、今回のシリア攻撃は、軍人グループがトランプ大統領の米露協調の思惑を潰すために、シリアの化学兵器使用を奇貨として、トランプ大統領にロシアが後ろ盾となっているシリア攻撃を決断させたのではないかと、勘ぐることもできる。
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 尤も、トランプ大統領は、外交・安保問題などには関心は薄いと思われる。シリア国民が毒ガスで殺されようが知ったことではない、というのが本音ではないだろうか。
 そこでマクマスター中将らはトランプ大統領に、「ここでシリアを攻撃すれば、『レッドライン』を超えても攻撃しなかったバラク・オバマ前大統領の弱腰姿勢との違いを米国民及び世界の人々に鮮明に示すことができる」と、囁いたのではないだろうか。
 オバマ大統領のことを悉く否定したいトランプ大統領は、この甘い囁きに飛びつき、米露協調路線のバノン氏を退けてまでも、マクマスター中将らの意見に従ったのではないだろうか、と想像を逞しくすることもできる。

 また偶然にも、シリア軍の化学兵器使用が米中首脳会談の直前にあったために、習近平国家主席の訪米中にシリア攻撃を行なうことで、北朝鮮の後ろ盾となっている中共を牽制するとともに、北朝鮮に対する強い警告とすることもできたとの見方もできる。マクマスター中将らにしてみれば一石三鳥の攻撃になったわけだ。

 今後、トランプ政権の外交・安保政策は、マクマスター中将らプロ集団が主導し、特異な歴史観を持つとされるバノン氏が排除されたとしたら悪いことではない。
 ただ、ロシアに厳しい態度の軍人らが、米国の外交・安保政策を司れば、米露関係は間違いなく悪くなる。そうなれば、ロシアは中共により接近することになるだろう。露中協調は日本にとってやっかいだ。
 今月下旬、ロシアを訪問する安倍晋三首相は、ウラジーミル・プーチン大統領との首脳会談で米国のシリア攻撃についてどのように言及するのだろうか。また、それに対してプーチン大統領は安倍首相に何を語るのか、注目される。

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コメント(5件)

内 容 ニックネーム/日時
トランプ時代と言うより、オバマ時代に、
帝国の至宝、ジェダイ集団とその影響下にある
軍の英知は、主導権をはく奪されつつありました。

それをトランプ自体になって、猛然と巻き返してきており、しゅうちゃくしごくです。

プーチン時代が終われば、本質的にはロシアは
人類史的には厨狂よりマシだとは言え、
危険要素になりますので、
厨露連合まとめて、崩壊に追い込む、冷戦崩壊に追い込むのは、人類史的には良いと思います。

主導権がジェダイにあり、はっきりとそのような狙いを持ってやるなら、その展開にやぶさかではありません。

と言いますか、トランプ時代になって、ジェダイが主導権を回復し、強硬路線が敵手、特に厨狂の暴れ出しを封じ込めつつあり、そのような展開でも安定感があります。急速に事態は安定化しつつあるようにも感じます。

この機に乗じ、人類を滅亡連鎖に導きかねない、
キタを処理を目指すべきでしょう。
大枠で処理の実際は、イメージされてるのだと思います。
実際の展開に応じ、行動は選択されて行くものと思われます。
ジェダイの献策は通る状況にあります。
実際には、選択者に理解力がある、と言う状態です。
現実的に作戦企画の主導権はジェダイ集団にあります。
ジェダイの主導権奪還
2017/04/09 10:51
これは分離して、海島ロシア、千島サハリン洲の政商との企画、とりあえず北方カジノタックスヘイブンの企画とうさわはありますが、その辺の企画進行こそが焦点になるのだと思います。
ロシアの軍部、守旧派の反発はすごいかもしれませんが、
それをもろともせず、何回つぶされても再起動させる
方向を変えて推進する、
海島ロシアの政商とあべさん孫さんあたりに任せましょう。
最終的には、半独立連合サハリン洲に収束しますよ。
100年後かもしれませんが。
その代り、200年後以降、強烈にこちら側、
海島連合にとって、シンガポール並みに重要になってくるかもしれません。その頃、未来のシンガポールって意味ですが。
あべさん訪露
2017/04/09 11:01
それにしても、新側近の5人の参謀団は、
叩き上げの前線将軍ばかり、です。

パットン将軍と師団長たちと参謀、みたいにも見えます。

ニンゲンがはっきり変わってしまうほどの衝撃、
と言うのもあるのでしょう。
ニンゲンと言うのも、単なる容器にすぎず、
最悪にも最善にもなりうる、と言うことです。

映画では、ジェダイがシスになりましたが、逆もありうる。
クズな下衆が、まったく別の自分を自覚して変わることもありうる。
仏典にもあります。わかりずらいだけでブッダの言ってるのは事実なことは多いです。
時代が違うと理解できないので意味が無いとはブッダ自身が言ってもいますが。

オバマは、悩める愚帝になってしまったと俺は思います。
元々のヒトは良いので、かわいそうな結末な気もしますが。善人になったのだが、世界皇帝としては愚帝。
一晩で変わった気もします。
軽い人物だったのが、一晩で、善人で愚帝で深刻な人物になりました。

変化
2017/04/09 15:22
トランプの場合、まあ、やみくもに衝動に駆られて皇帝になるべくやって来たのでしょうが、
実際に、当選の可能性が出た時点でまず、
裏面で変わった。当選前後で価値観が変わって来た。
大統領になった時、決定的に人格自体が変わってしまったような気がします。
むしろ、賢いオトコでもあったので、(変わった後は)
連続性を装ってる、過去の自分と主張を全否定したくない、ようにも見えます。

正真正銘のゴロツキが、賢帝になった。

何かの機縁に触れて本性に気付いたようにも見えますが、
本性自体、ふたつくらいあるのかもしれない。
どっちにもなりうるのでしょう。

ただ、特にこういうことは結果論で、それこそ大事で、
マスゴミは、トランプ支持者をばかにしますが、
それを本能的に読んでた、ってことになります。
結果こそすべてです。
帝国全軍最高司令官であることが、最大に重要だった、
と言うオチです。
現実そういうことになりますし。
帝国最高司令官の重み
2017/04/09 15:23
米高官の発表です
>同省高官は、攻撃でロシア側に被害が出ないよう細心の注意を払ったと強調。基地には最大100人のロシア兵が駐留しているとみて、ロシア軍の施設や同軍戦闘機が駐機している場所は攻撃対象から外した。また、化学兵器が貯蔵されている可能性がある場所も攻撃しなかった。高官は「周囲に民家はないが、ロシアの存在があるのでリスクを冒したくなかった」と述べた

20機破壊、給油系施設重点

とは言ってるようです。
シリア系は「大損害」とは言ったようですが、
ロシア系は、「損害軽微」を強調しています。
そこから言えること。

A、ロシアは、ミサイルと言うモノ自体の信頼性、稼働性をあまり高いとは見ていない。

B、米側発表、60のうち、1発は発射時不発、残り59発は正常に打撃

C、ロシア側の希望的観測、「昔の湾岸戦争当時とは違う。23発以外は攻撃失敗。燃料劣化その他」

ここから言えることがひとつ。
実は、燃料劣化もするし、整備も難しい。稼働を保つのがとても難しい。ミサイルシステム全般が。

冷戦崩壊後、ソ連の核ミサイルのうち、稼働状態にあったのが4000発中4発と言うウワサがある。
別にわからないウワサにすぎない、誇張ぽいが。
整備すれば、稼働率は上がるだろうけど、撃ってみなければわからない、って面はあるとは思う。
シリア化学兵器飛行場続報
2017/04/10 04:44

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