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zoom RSS 中共の衛星攻撃兵器

<<   作成日時 : 2017/07/26 21:05   >>

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「中共の衛星攻撃兵器」

 米中もし戦わば中共は開戦劈頭、通常ならざる手段、即ち、サイバー攻撃と衛星攻撃兵器(Anti-Satellite Weapon:ASAT)を用いた攻撃によって米軍のC4Iの無力化を図るだろうと予想されている。
 サイバー攻撃については措くとして、中共のASATについて、田中三郎氏が「軍事研究」8月号に掲載の「地球規模でネットワーク破壊!? 衛星攻撃ミサイルと高出力レーザー砲 加速する中国の衛星破壊兵器開発」と題した小論で解説しているので抜粋して紹介する。

 中共のASATの開発は、1950年代初期に偵察衛星が実用化されるとすぐに始まったという。中共がこれまでに成功した対衛星ミサイルは、いずれも戦闘機から空中発射する小型タイプではなく、地上から打ち上げる直接上昇タイプの大型ミサイルだ。
 2005年7月には、ASAT用小型運搬ロケットSC‐19の発射テストを実施。2006年2月1日に実施したSC‐19を用いた迎撃実験では、軌道目標の迎撃・破壊に失敗している。
 2007年1月11、ASAT用小型運搬ロケット「開拓者2号」(KT‐2)に搭載された赤外線探知装置を搭載した運動エネルギー迎撃体(Kinetic Kill Vehicle:KKV)を、老朽化した気象衛星に直撃させて破壊に成功している。標的にした気象衛星の高度は863km、軌道傾斜角度は98.79度、衛星重量950kg、外寸は1.42m×1.42m×1.2m。
 2010年1月11日、ASATに類似した弾道ミサイル迎撃(ABM)試験を実施、新華社は迎撃に「成功」と報じた。英国の国際戦略研究所(IISS)は同年2月8日、実際に大気圏外でミサイル同士を衝突させる実験に成功し、中共が米国、ロシアと並んで弾道ミサイル迎撃能力を持つ国に仲間入りしたとの分析記事を公表した。同記事では、少なくとも大気圏外でのミッドコース迎撃が行われたこと、標的と迎撃に用いられたミサイルの種類がある程度確認されたことなどが伝えられている。
 迎撃に用いられたのは「開拓者2号」(KT‐2)型試験ミサイルで、米国防総省は、少なくとも上空700kmの高度におけるミッドコース迎撃実験であると判断した。
 2013年1月27日、SC‐19ミサイル(DF‐21Cの改良型)による2回目と同様な衛星の非破壊実験が実施された模様。中共側は、自国領内で実施した弾道ミサイル迎撃試験において所期の目的を達成したと発表。SC‐19は2段式の固体燃料ミサイルで重量14.7トン、全長10.7m、ペイロード2トン、発射筒に格納され10輪式自走発射機に積まれているので運用柔軟性が高い。KKVの重量は600kgと推定。衛星を精密に狙うことができる赤外線画像シーカーが組み込まれている。迎撃可能高度は1000〜1500kmまでで、攻撃目標となる衛星は、低軌道を周回する偵察衛星とみられる。
 2013年5月13日、大型弾道ミサイルが西昌センターから打ち上げられた。中共は観測ロケットKP‐7の打ち上げと報じたが、米国は「DN‐2」と呼ぶ対衛星ミサイルの打ち上げ実験との見方を示している。実験ではそのブースターが高度1万km、ペイロードが3.2万kmに達した。
 2014年7月23日、中軌道・静止軌道衛星攻撃用のDN‐2による実験を実施。DN‐2は高度1万kmから3.6万kmあたりまでが迎撃可能とみられており、GPS衛星(高度2万km)や静止軌道(高度3.5万km)上の早期警戒衛星・通信衛星などが主な目標のようだ。中共は、米軍の衛星全てを射程に収める対衛星ミサイルの開発を進めていることが分かる。
 2015年10月30日、新型ASAT「DN‐3」の発射実験を行った模様。DN‐3はおそらくABM/ASAT両用とみられる。専門家の一部は、DN‐3はSC‐19とは異なる固体燃料の新型宇宙迎撃機HQ‐26の可能性があると指摘している。
 2016年12月8日、DN‐3の発射試験を実施した模様。DN‐3は高度3万km以上の衛星を破壊可能で、米国の早期警戒衛星やGPS衛星などを標的にしたものとみられている。
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 以上のように中共は、米軍の全ての衛星を破壊可能なASATを備えつつあるようだ。
 加えて近年、中共は新型多弾頭ミサイルを搭載した弾道ミサイルDF‐41の実験と並行して、極超音速滑空実験体「東風‐ZF」(DF‐ZF)の飛行実験を繰り返しているという。DF‐ZF元来、ICBMの多弾頭搭載独立目標再突入弾道弾(MIRVs)として開発されているとみられていたが、低軌道を飛行する偵察衛星も破壊できることから、対衛星ミサイルとしての価値が注目され始めた。
 田中氏は、「DF‐ZFの打ち上げには準中距離弾道ミサイルDF‐21(射程距離1800km)が使用されたと見られることから、当面は準宇宙空間(20〜100km)における使用を強く意識した通常兵器の技術であるようだ。このDF‐ZFは戦略兵器としてだけでなく、通常兵器としても適応可能な技術であるので、中国は両者を睨みながら開発を続けていると見られる」としている。
 中共は2014年1月19日、初めてDF‐ZFの飛行実験を行った。この時には、DF‐ZFは大陸間弾道弾の弾頭に搭載して発射され、その後、滑空して準宇宙空間をマッハ10で機動したと報じられた。
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 また、中共は衛星攻撃用レーザー砲の開発も進めているという。これについては明日書く。

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コメント(3件)

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これはまったく評価の自信がありません。任せます。

衛星速度
http://spaceinfo.jaxa.jp/ja/altitude_velocity_satellites.html

すごい早いですが、低高度ほど高くなりますが、
同じ速度で軌道で飛べば、相対速度は落ちます。
それでドッキングとかやるんでしょうけど、
宇宙ゴミでも高速度突入で破損できるでしょうから、
そういう大ざっぱな統計的処理に基づいた構想が
強い方が優位そうですが、そもそもの期待値の具合が謎すぎます。

戦術的な軌道変更回避能力が謎

安い衛星は、回避能力付加する必要は無さそうですが。

直感的には、衛星コストと打ち上げ能力、
けっこう、消耗戦みたいな気はします。

それこそ、スパイの開戦時の花型攻撃に衛星関係へのウイルス打撃とかありそうな気はします。
ここはカネ使うのもいいかと。義侠心で動いてくれるスパイも居そうです。文革の呪い、ってやつです。

あと、打ち上げ系へのインフラ兵站打撃ですね。
間接効果です。

ひるがえって敵から見れば、ニホン上空で核電磁攻撃で
一挙、面で妨害打撃とか良さそうな気がします。

それに対する過剰報復とか、明言した方が俺は良いような気もします。
戦時近付き、情報部が察知すればやるんでしょうけど。

なんとなく、その高速滑空弾の変な使い方、
対衛星ってよりなんか予想もつかない変な使い方とか含め
このジャンルについては、ちょっといやな予感もしています。
技術と言うより、組み合わせであっとおったまげ一挙苦戦とかありそうで・・・なんかいやだなあ

いずれにせよ、報復と長期戦持ち込み、
奇襲避退被害軽減は
地道にやるしか無さそうです。
そっちはなんか苦手っぽいです。よろ。
難しい
2017/07/27 18:20
まったく直感ですが、海洋側が上手そうな手

A、航空機で発射する対衛星ミサイル

B、イージスで撃つ対衛星ミサイル

どっちもさすがに軌道読めても速度早すぎ
難しそう・・・

衛星で衛星を撃つ愚はなるべく避けたい。
たぶんこっちの衛星のが価値が高いだろうから。
消耗戦かなあ?

C、低高度衛星をレーザーで撃つ

レーザーが大気減殺しないようになんか高空で運用するとか?
まあ基本、価値と消耗戦、こっちの衛星のが価値が高い、ってとこなのかな?
なので敵手は当たれば大儲け
外れれば率の桁が悲劇にもなりうる。
海洋側の手
2017/07/27 18:28
A、いたちっぺ
一発、宇宙ゴミ放出できるシステム
接近するキラー惑星をゴミでネット相殺

B、とかげのしっぽ切り

高い衛星は、チャフ撒きコース変更セットプログラムなども必要になるのかもしれない。

C、スパイ戦

スパイで敵の意図を読むのが重要になる気がする。
あと、実分戦闘力評価も。

D、謀略戦

こちらの個々の衛星の生残性や重要性を誤認させる
なんらかの情報謀略戦。
また、ぱくり技術に忍び込ませる
技術もしくは部品などのワナ。
計算通りの迎撃率を達成させない。
やってみても低命中率の原因を特定できない状態。
いつもの手なのかもしれない。
安い防御手段
2017/07/27 18:34

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