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zoom RSS 中共の衛星攻撃用レーザー砲

<<   作成日時 : 2017/07/27 21:15   >>

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「中共の衛星攻撃用レーザー砲」

 「軍事研究」8月号掲載の田中三郎氏の「地球規模でネットワーク破壊!? 衛星攻撃ミサイルと高出力レーザー砲 加速する中国の衛星破壊兵器開発」と題した小論によると、中共のレーザー兵器の研究は1964年3月から始められたが、本格的に進められたのは改革開放(1978年)以降だという。
 田中氏は、「達内考試網」(2015年10月28日)の、「・・・現在の中国軍の固体レーザー兵器は大きな進展を見せている。中国軍の超効率固体レーザー器は中国だけが独占的に保有する世界一流の兵器である・・・」とする記事を引用し、「中国軍は遠距離レーザー・レーダー(光検出と測距)を備えた長距離高性能攻撃性レーザー兵器(砲)の開発に成功しているようである」とし、以下のように解説している。

 [▽衛星攻撃レーザー砲の開発
 中国のASATには、衛星攻撃用ミサイルやキラー衛星とは別に、地上基地から強力なレーザー光線を衛星に照射して機能を奪う攻撃用レーザー砲がある。この衛星攻撃用レーザー砲は、航空機や戦車、艦船に搭載された戦術的レーザー兵器とは異なる戦略兵器である。攻撃用レーザー砲は高出力レーザー兵器で、高輝度、強レーザービームが携帯する巨大なエネルギーを利用して、敵航空機、ミサイル、衛星及び人員などの目標を破壊あるいは殺傷する高度の技術を伴う新しい概念兵器である。長距離まで高エネルギーを届けなければならない高出力レーザー兵器は従来、大気中の減衰が避けられないことから、数km内の無人機やボートの破壊に限定された兵器として留まっていた。それでも速度が速く、命中精度が格段に優れ、製造コストが極端に低い等の優点から、この難点の克服が最大の焦点となっていた。そうした状況下で、中国軍が超強力固体レーザー機器の開発に成功を見たと報じられたことから、一挙に世界の注目を集めている。
 香港の『大公報』は最近、「量子、レーザー機器の理論研究分野で、中国は世界最先端の地位にある。超強出力の固体レーザーの有効殺傷力は3万kmを越える」と報じている。
 中国が明らかにした衛星攻撃用レーザー砲とは如何なるものなのか。中国では、この種のレーザー砲を高出力自由電子レーザー砲と呼び、「死光A」兵器として規格化しASATレーザー砲基地等に実戦配備している模様である。

 ▽「死光A」大型戦略レーザー武器システム
 中国のネット上では「死光A」大型戦略レーザー武器システムが既に開発され、成功していると報じられたことがある。この大型戦略レーザー武器システムは、主に敵側軍用衛星及び軍事目的を持った敵対的「宇宙ステーション」の破壊に、次いで敵側の地上固定サイロ、機動中の核弾頭、水面下の原子力潜水艦の破壊に使用される。今後この種のレーザー兵器は実用化され、多種のプラットホーム上に搭載される。「死光A」は部隊に交付されていると報じられた。
 『大公報』は最近、量子、レーザー機器の理論研究分野で「中国は世界最先端の地位にある。超強出力固体レーザーもまた世界一流だ」と報じている。レーザービームは3000km離れた距離で毎平方cm当たり35Kジュールエネルギー密度を達成した。このエネルギー密度はミサイル1個を攻撃し破壊する力に近い値である。このことから、有効殺傷力は3万kmを越えると推定される。米国の国際戦略評価センターの文書は、解放軍が米軍同様、高エネルギーレーザー兵器を陸地から艦船、戦闘機及び戦車等の作戦装備上に如何に転用するかの研究を進めていると記している。

 ◇天山所在のASATレーザー砲基地
 中国は対衛星用レーザー兵器を密かに研究開発しており、こうした兵器が天山山脈一帯に配備されていることは、衛星画像の解析の結果からほぼ間違いないようだ。2006年に米国の軍事偵察衛星が中国領内の対衛星兵器からレーザー照射を受けたが、この時は衛星の破壊ではなく偵察能力を失わせることが目的とされていた。発見された天山山脈南部のレーザー施設が、衛星を破壊する能力を持つ施設かどうかは不明である。

 ◇中国のレーザー兵器研究部門
 長春光学機械研究所及び上海光学機械研究所がレーザー自動追尾システムの研究を、また西南技術物理研究所がレーザー研究を行っている。

 ▽宇宙配備レーザー
 ロシアの専門家は、2014年7月23日に行われた衛星破壊を目的とした衛星攻撃(対衛星)ミサイル実験で、レーザー照射がなされたのではないかと述べている。また、中国は衛星を盲目化するレーザーを含めた各種衛星搭載レーザー装置の開発を進め、そのためのマイクロ衛星を準備しているとも述べている。レーザー攻撃装置搭載マイクロ衛星を多数射出することは、米国の軍事マイクロ衛星の数量とも関係し宇宙の軍事バランスに大きく影響する。]
画像

 中共が「死光A」と称する大型戦略レーザー武器システムの開発に成功しているというのが事実なら驚くべきことだ。衛星を破壊する能力を持つか否かは不明ながら、既にレーザー砲基地が天山に所在しているのは間違いないようだから、中共は相当に強力(高出力)なレーザー砲を保有しているようだ。

 以上を踏まえ、田中氏は「結言」として以下の見解を示している。
 [結言
 中国がレーザー兵器の分野で飛躍的進歩を遂げた背景には、超効率固体レーザーを装備した高出力レーザーの獲得がある。この固体レーザーは中国国家の最高機密だ。
 中国のレーザー・レーダー装置の重量は10トンに達することから、現時点では陸上と海上の配置に限られている。レーザー・レーダーを衛星上にどのように搭載するのかが、研究の主要なテーマである。中国の月探査が成功し、レーザー兵器のエネルギーが一段と向上すれば、月面に固定したレーザー・レーダー装置を配備することができる。
 中国は、2020年に宇宙空間に軍事拠点となり得る大型宇宙ステーションの打ち上げを目指している。当然のことながら、小型のキラー衛星や直撃体とは別に、宇宙ステーションがレーザー攻撃により敵の衛星を破壊する能力を具備したプラットホームになり得るのは時間の問題と考えられる。
 中国の宇宙政策に基づき開発が進められている宇宙兵器には、超長距離高エネルギーレーザー兵器、米国の衛星に反撃するための陸上基地システム、衛星攻撃兵器、「神舟」有人宇宙船等がある。この中で中国が開発に自信を持ち始めたASATとしては、地上からレーザー光線を照射して衛星の機能を奪うレーザー砲、地上基地及び空中から攻撃する衛星攻撃用ミサイルがある。この2種のASATが実用化されれば、飛来する弾道ミサイルのほぼ完全な撃破が可能になる。
 これに加えて陸上及び空中発射ミサイルにより、大陸間弾道弾の飛行を支援誘導する各種衛星を破壊できれば、その効果は一段と向上する。地表スレスレに飛行する巡航ミサイルについても、上空からの監視により発見、照射を受けるようになれば、確実に破壊できる。このことは核弾頭搭載ミサイルの無力化に繋がる。航空機や無人機の撃墜も同様で、防御側が有利となる。レーザー砲、電磁パルス及びレールガン等の指向性エネルギー兵器や衛星攻撃ミサイル等が実用化されれば、その及ぼす影響は革命的なものになると見られる。]

 特に懸念されるのは、中共が宇宙ステーションを軍事拠点化することだろう。宇宙ステーションから複数の直撃体(KKV)を搭載した衛星攻撃機を発進させて米軍の衛星に近づいてKKVを発射、破壊。KKVが無くなれば宇宙ステーションに戻って再補給、発進を繰り返すことができる。
 物理的に衛星を破壊してデブリを撒き散らすのは自らにとってもまずいということならば、衛星攻撃機にレーザー砲を装備させればよい。レーザー照射により衛星を破壊するのではなくセンサーの機能を奪う。宇宙空間では大気によるレーザーの減衰はないから小さな出力のレーザーでも米軍の衛星のセンサーを機能不全にすることは可能だと思われる。出力の小さなレーザーならば必要な電力も少なくてすむからレーザー砲を衛星攻撃機に搭載し運用することも可能だろう。レーザー砲装備の衛星攻撃機を多数宇宙ステーションに搭載し、いつでも発進させることができる態勢を構築されたら脅威だ。
 尤も、中共が宇宙ステーションを軍事拠点化し、戦争で使用すれば、米軍のASATで真っ先に攻撃されるだろうが。

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内 容 ニックネーム/日時
A、2つの方向性があります。
A1、迎撃、攻撃の低コスト化のために使うか?
この場合は、コスト、機動性などが大事に。
近距離戦用中心。
A2、最大の効果を得るために豪華なものを作るか?
大出力、もしくは、衝撃波革新なものなどです。

B、謎はたくさんあり、ふたを開けないとわからない状態です。能力以上にコスト効果比が読めない。
効率がわからないですからね。

C、その意味では、明白な事実もあります。
策敵、目標評定制度、目標データ更新、
この精度が無ければ意味はあまり無い、と言うことです。
むしろ大前提は、ここだとも思います。
これが出来て初めて実用かと。
2つの方向性、謎、明白な事実
2017/07/28 18:15
A、無人機UAVは、レーザー兵器にけっこうやられやすい。

B、ステルス性強いシステムは、比較レーザー兵器に対し強い。

C、レーザー兵器の秘匿性ステルス性移動性は問題になる。
D、生かすために、精度良い追跡性ある偵察データが必要になる。

E、標的対象になる兵器のステルス性、インテリジェンス性は大事になる。
複座データリンクステルスFO機
歩いて隠れる歩兵FOなど。

極論すれば、歩兵FO+重迫に弱い

なんか、怒られそうだが・・・

ステルス前衛艦などには、向きそう。
だが、わからない。
実地テストが必要になると思う。

レールガンは有望だとは思う。
現時点で言えること
2017/07/28 18:24
A、レールガンが上手く行かなくても、
ズムウォルト自体の価値はけっこうある。

なぜか?

B、間接砲撃誘導の戦技、技術が隔絶したものとなり、
有効打撃が可能となった。艦砲間接射撃自体が
これから有望だ。ここからが本当の本番だと思う。
艦砲射撃の。もちろんコスト計算も入る。

C、レールガン必要技術のひとつ、
超高速砲弾は、開発した時点でそのまま、
超遠距離延伸弾となり、現状火砲自体の威力と
戦術的な幅を各段にアップさせる。
C2、現在、米日共同で開発中。

C3、この延伸弾をDDでもズムウォルトでも陸軍火砲でも使える。

D、その上で、レールガンに換装もできる。
レールガン艦も新造できる。

E、レールガンの実用化は見えている。
もちろん、コスト比、戦術、戦技含め、です。
新機軸発展の仕方
2017/07/28 18:30
A、レーザー兵器開発はまず、米に任せる。
状況が良ければ、
ライセンス>国産化
へ進む。様子を見る。

B、延伸弾は共同で良し

C、レールガンもニホンも開発を始める。
米式、ニホン式、発展方向が2つあっても良い。
どこかの時点で、先行する米式をライセンス、
ニホン式に改良、など柔軟に発展路を選択する。
分担
2017/07/28 18:33
2050-2060年以降だと、
高出力レーザーとエース移動機
電源コード引っ張る陸上移動モノ兵器で
頂上決戦になると言うウワサがある。SFだが。

けっこう当たらずと言えど遠からずな感じもする。
が、それってけっこう、WW2空母戦みたいな
米日対決シナリオだったりするとも思える。
決裂するその日まで、独自開発はしないで良い気がする。後を付いて行けば。
米厨開発対決となり、少しジャンルによっては遅れ取ってもそれはそれで。
それで戦争に負ける、ってのはあまりにも甘い見通しだと思う。
それならニホンがやれば勝てる、につながる。
が、それは絶対に無理。米厨対決で良いね。
厨が疲弊する一因にもなると思う。
SF
2017/07/28 19:00

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