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zoom RSS 軽空母(「いずも」級+F‐35B)導入のメリット @

<<   作成日時 : 2017/11/22 21:12   >>

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「軽空母(「いずも」級+F‐35B)導入のメリット @」

 7月14日付当ブログで、「軍事研究」8月号の「戦争を変える『現代の超兵器』 Vol1 F‐35Bステルス戦闘機とライトニング母艦」(軍事情報研究会)と題した記事を取り上げ、「ゲームチェンジング・ウエポン」として、海上自衛隊はロッキード・マーチンF‐35BライトニングU戦闘機とこれを搭載する「ライトニング母艦」(海自の場合は「いずも」級護衛艦)の整備を検討してはどうか、と書いた。
 このF‐35B+「いずも」級軽空母を整備するメリットについて、文谷数重氏が「軍事研究」12月号に「中国の正規空母を凌駕するF‐35B搭載軽空母 空自F‐35Aの20〜40機を35Bに置き換えよ! 海自『いずも』型空母と『F‐35B』」と題した記事で詳述している。

 文谷氏は、軽空母導入の利益について、@海軍力での対中劣勢の改善、Aプレゼンス強化、B新しい任務への対応―の3点を挙げている。
 [■対中海軍力比を改善する
 第一の利益は中国との海軍力比を改善することだ。これは軽空母でも実現可能である。
 導入効果も大きい。それにより対中海軍力での劣勢は縮小し、同時に中国の母艦航空部隊を陳腐化させ、高コストな質的改善を強要できる。
 それにより日本は空母戦力で中国と対等に持ち込める。
 中国海軍にとって空母は対日アドバンテージである。中国は遼寧艦を保有し、さらに国産艦を建造している。対して日本はヘリ空母しかない。手駒として明らかに不利だ。
 中国空母就役により日本は比較劣位となった。正規空母を持つか、持たないかでそれが歴然となったのだ。
 だが、軽空母の導入により不利を覆せる。F‐35Bを搭載した軽空母により額面上の戦力で対等に引き戻せる。母艦航空隊としての勢力も同等となる。中国空母のJ‐15搭載数は多くて20機程度だ。日本側がF‐35Bを10機以上、12〜16機も搭載すればパリティにできる。

 ・中国戦力の陳腐化
 さらには中国側を質的劣位に追い込める。F‐35Bを搭載した軽空母は、J‐15を搭載した正規空母を凌駕するからだ。
 もちろん日中間の戦力ゲームにおいて日中空母は等価だ。巨視的に海軍力比を較べるなら些末な性能差である。F‐35Bを搭載してもJ‐15を搭載しても同じ空母となる。
 ただ、F‐35BにJ‐15は太刀打ちできない。それも事実だ。F‐35Bはステルス性を持つ第五世代の戦闘機だが、J‐15はそれを持たない。前世代機、厳しく言えば旧式機でしかない。なお、これはF‐35BとF/A‐18E/Fでも同じだ。結果、中国は艦載機の質的改善を強制される。F‐35に並ぶ五世代型艦載機を開発し、配備しなければならない立場に陥るのだ。
 もっともその契機となるとは言えない。米海軍/海兵隊によるF‐35Bの制海艦運用が先であり、影響も先行している。
 だが、日本の軽空母登場も中国海軍に質的改善を強要する。中国としても米国空母以外にも勝てない空母では困る。世界一の米海軍に対抗し難い点は仕方がない。だが、格下であり因縁を持つ日本の巻き返しは放置し難い。
 その他装備も同様だ。早い段階で日米のF‐35Bおよび搭載武器への対策を進めなければならなくなる可能性がある。
 特に対艦ミサイルJSMは厄介となる。パッシブ誘導のためES探知、つまり逆探知が効かない。外形もステルス性が意識されており、超低空でシー・スキミングされると探知は難い。その意味で超音速ミサイルよりも脅威である。日本のASM‐3や台湾の雄風3は従来機材で容易に対処可能だからだ。
 そのため中国早期警戒機の更新は促進される。空母搭載用はKa‐31AEWではなくZ‐18AEWに変化した様子だが、早期にE‐2類似のJZY‐01に再変更されるだろう。当然ながらより高価な機材だ。
 変化は防空艦にも及ぶかもしれない。空母護衛艦も052C/D型から055型に替わる様子だが、今後はレーダ等もF‐35・JSMシフトを強要される可能性はある。]
画像

 乏しい防衛予算で、中共軍に対抗するには、正面装備では戦闘機や潜水艦の整備を優先すべきであって、「ひゅうが」級や「いずも」級DDHは必要ない―少なくとも海自には贅沢な兵器―と考えるが、造ってしまって、現に存在しているのだから、これらDDHを最大限有効に活用できる方策を探らねばならない。併せて、F‐35の追加調達がほぼ既定事実化されている現況においては、F‐35の追加分をB型とし、これを運用できるように「いずも」級を改修、軽空母化することが理にかなっていると思われる。
 これにより、文谷氏が指摘されている通り、中共の空母及び搭載戦闘機を陳腐化させ、対中海軍力比を改善できるはずだ。

 なお、「日本側がF‐35Bを10機以上、12〜16機搭載すれば・・・・」とあるが、文中に記述はないが、掲載図によると、「いずも」級の格納庫内にF‐35Bが14機搭載できると見積もられている。
画像

 文中にある「対艦ミサイルJSM」とは、ノルウェーのコングスベルグ社のナーヴァル・ストライク・ミサイル(NSM)を元にF‐35向けにロッキード・マーチン社と共同開発中の対艦・対地巡航ミサイル、ジョイント・ストライク・ミサイル(JSM)のことだと思われる。
 JSMは、F‐35の兵器倉に内装できるので、同機のステルス性を損なうことはない。一方、ASM‐3はF‐35の兵器倉に搭載できない。このため、航空自衛隊もJSMの導入を検討しているようである。

 以下、明日に続く。

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