希典のひとりごとのブログ

アクセスカウンタ

zoom RSS 軽空母(「いずも」級+F‐35B)導入のメリット A

<<   作成日時 : 2017/11/23 21:16   >>

なるほど(納得、参考になった、ヘー) ブログ気持玉 2 / トラックバック 0 / コメント 2

「軽空母(「いずも」級+F‐35B)導入のメリット A」

 昨日の続き。

 [■プレゼンス強化
 第二の利益はプレゼンスの強化である。
 これも軽空母でも達成できる。軽空母でも本格空母でも軍事力、意思の表示としての機能は変わらない。
 その価値も大きい。日本の軍事的影響力に倍力をかけられる。国際社会に対して日本外交力や軍事力の存在感を増加させ、特に中国に対して日本海軍力を今以上に意識させられるのである。

 ・プレゼンスの道具
 各国海軍が空母を持つ理由もこれだ。英仏露中印、さらに伊西伯はプレゼンスの道具として空母を保有している。その展開により関心や関与を明示する。あるいは「無視できない海軍力を持っている」と他国に誇示できるようになる効果だ。 (中略)

 ・対立国へのショック
 これは海軍力競争でも同じだ。空母の新登場は敵対国に衝撃を与える。これは冷戦期におけるキエフ級軽空母の出現を思い起こせばよい。
 実際のところキエフ級は戦力としては疑問であった。固定翼機はフォージャーである。その甲板レイアウトも航空運用に徹し切れていない。余白を許せないのか前甲板に密に武装を並べた下卑た形である。まずは田舎漢の作った間抜けな軽空母だ。
 だが、米国をはじめとする西側はショックを受けた。米英仏豪は、自陣営が独占した空母がソ連に出現したこと。それ以外の中国を含む西側陣営は、海軍戦力の構成でソ連にさらに引き離される絶望を味わったためだ。 (中略)

 ・海軍力の倍力効果
 軽空母導入により日本もこの効果を享受できる。F‐35Bを「いずも」型に搭載するだけで海軍力あるいは軍事的影響力が倍加するからだ。
 その効果は見かけ上だけではない。影響力は現実に向上する。実際に諸外国は日本軍事力を今以上に重視するようになる。
 海外派遣による発言力は大きくなる。
 空母派遣の有無の差は大きい。圧力や貢献の印象に格段の差が生まれる。例えば国際貢献でイタリアが空母とフリゲート1隻、艦載機20機を送る、同様に日本が護衛艦8隻と陸上機20機を送る。両者を比べれば、どちらの存在感が大きいだろう? 明らかに前者だ。
 日米同盟での米側評価も同じだ。もし2000年代、イラク戦争に空母を出せれば米国の受けはさらに良くなった。象徴的にでも爆撃を行えば、大概の話は聞いてもらえたはずだ。 (中略)

 ・対中影響力の増強
 同様に軽空母導入により対中影響力も大きくできる。端的に言えば、日本人がキエフ級ミンスクや遼寧艦出現で受けたショックを中国人に与えられるのだ。
 特に「いずも」型の艦名は強烈だ。「出雲号」「加賀号」は中国侵略の尖兵として記憶されている。前者は40cmの巨砲と誤って流布されるほどのインパクトを持っており、後者も悪魔艦と呼ばれていた。それが空母として再登場する。しかも遼寧艦や国産空母のJ‐15では対抗できないのだ。
 日本は軽空母を控えめに使うだけでも良い。刺激は不要だ。尖閣に近づける必要はないし、南シナ海人工島から12マイル以内や台湾海峡を通過させる必要もない。
 ただ見せつけるだけだ。東シナ海で行動させ、あるいは太平洋に出た遼寧空母群をシャドーイングする。F‐35Bで艦隊上空に突然現れ、J‐15の背後を突く。または太平洋上でH‐6爆撃機やY‐8Q哨戒機と並走する。
 それだけでも中国は日本とのエスカレーションを警戒する。両国関係の悪化により日本が強硬化し、軽空母が尖閣に出現し、あるいは台湾海峡や人工島附近を通過される状況を想像するからだ。それは指導部や解放軍、海軍での恐怖でもある。もし日本空母の跋扈を許せば、弱腰役立たずと罵倒され、引きずり降ろされるだろう。
 場合によれば、島嶼防衛も意識する。大陳島や南沙・西沙諸島の対日侵攻を想像するからだ。
 これもキエフ級登場後の日本に前例がある。例えば元統幕議長の来栖弘臣氏は『仮想敵国ソ連』(講談社、1980年)で佐渡、山陰侵攻の可能性を指摘している。ソ連軍の可能行動を越え、上陸部隊が全滅必至の作戦だ。だが、それはあり得る選択肢として提示された。日本空母登場でも似たようなインパクトを与えられるだろう。
 繰り返すが、現実的な戦闘力はどうでもよい。日中熱戦で基地航空隊より役に立たなくとも、海軍作戦での使い道が少なくとも、「いずも」型の継戦能力が低くても問題はない。
 総括すれば、日本は軽空母整備により海軍力の実体的影響力をパワーアップできるのである。]
画像

 我が国が軽空母(「いずも」級+F‐35B)を保有すれば、プレゼンスが強化されるのは間違いない。今年5月から8月にかけて、「いずも」(DDH‐183)は「さざなみ」(DD‐113)を伴い、南シナ海からインド洋に至る海域を航行、この間、米海軍や周辺国海軍と共同訓練などを実施した。ヘリコプター空母の「いずも」でも、それなりのプレゼンスを発揮できたと思うが、軽空母化された「いずも」級なら、それが倍加するのは確かだろう。
画像

 キエフ級空母(重航空巡洋艦)「ミンスク」がウラジオストクに回航されて来た時の日本メディアの報道ぶりは大変なものだった。ゴジラ襲来のような騒ぎで、論壇などではソ連の日本侵攻が真剣に議論されたりしたものだ。
 文谷氏が指摘される通り、搭載機フォージャーの能力から、キエフ級の空母としての攻撃力は極めて限定的なもので、F‐35Bを搭載する「いずも」級とは比べ物にならないのだが、それでも日本国中に強烈なショックを与えたことをを思えば、我が国が「いずも」級軽空母を保有した時の中共に与えるショックは相当なものになるだろうと想像される。
 「いずも」級軽空母が、東シナ海や南シナ海などを遊弋している姿をネットなどを通じてシナ人民が目にすれば、共産党指導部や海軍首脳が「弱腰役立たずと罵倒され」面子を失うことも考えられないことはない。

 以下、明日に続く。

月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ
気持玉数 : 2
なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー)

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
更にF35Bといずも級空母の有用性が理解できました。

ぜひとも安倍政権においてF35Bを導入して頂きたいですね。
日本空母
2017/11/23 22:40
一理ありますね。

虚実を含み、冷戦消耗戦を含み、
戦闘を仕掛けて良いと思います。

ただ、あくまで、次の方針は堅持すべき。

A、虚の戦闘とは別に裏面では実戦力造成を優先すべき
後方と兵站の練成編成と実戦力の稼働化

B、いずれにせよ、増額は必要

その上で、虚の戦闘とは別に、
終局的に分散型空母は避けて通れない。
超長期な戦略的イメージも持つべき。

C、F35Aは、実戦力化を急ぐが、追加はF35Bで良い。
虚の戦闘も含め。

D、戦略的には実戦力性実稼働性強い戦力として
いずも改の次のしなの、その次の大型兵站汎用艦において、CTOL型国産の分散基地軽空母両用の航空部隊を運用する。
データリンク型の戦爆
汎用データリンク誘導の偵察軽戦
と言うことになる。

E、目的は国際海洋連合による世界の安定的平和コントロール

F、目先は虚の戦闘を含め、いずもおよびいずも改
しなのにF35Bを搭載するが、
それも運用も虚。
実は偵察データリンク軽戦であり、
運用機数は抑え稼働性と兵站整備性を確保
同時にヘリ哨戒能力も持ちながら、
運用も基地空母両用航空隊のシームレス運用とする。
空母専用にはしない。が、
敵にはMAX搭載したステルス侵入攻撃型の空母と
誤解させる。

ただ、その延長戦上で
将来のいずも拡大型では、
前線分散基地のF35Bをも空母で整備する
整備拠点的な機能運用作戦構想も取り入れる。
虚実
2017/11/24 05:14

コメントする help

ニックネーム
本 文
軽空母(「いずも」級+F‐35B)導入のメリット A 希典のひとりごとのブログ/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる