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zoom RSS 北朝鮮の水爆

<<   作成日時 : 2017/11/28 21:15   >>

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「北朝鮮の水爆」

 9月15日の「火星12」の発射以降、なりを潜めている北朝鮮だが、9月3日に行った水爆実験とされる核実験について、軍事評論家の野木恵一氏が「軍事研究」12月号に「金正恩の“ピーナッツ”を解析する 太平洋で核実験強行か? 北朝鮮、水爆実験に成功!?」と題した解説記事を寄せている。
 この中で野木氏は、「9月3日に北朝鮮が強行した核実験のエネルギーは前回の15.8倍もあり、核融合兵器(水爆)なのは間違いない」としている。
 野木氏が注目したのは、核実験に先立って金正恩が核兵器研究所を訪れた時の様子を伝えた朝鮮中央通信の写真に写っていたピーナッツ形状の物体だ。この水爆のモックアップと思われる物体について、次のように分析している。
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 [金正恩委員長が水爆を見物している写真は三葉公表されているようだが、それらか見て取れる水爆の形状は、大小二つの球を円筒(円錐台)で繋いだような形態で、西側の分析者からはさっそく「ピーナッツ」のニックネームを与えられた。これがテラー・ウラム配置の一種であることは間違いない。
 ピーナッツであるからには、なかに実が入っているはずだが、この大小の球のなかにはなにが入っているのか。
 このピーナッツが本当に水爆だとしたら、プライマリー(核爆発装置)とセカンダリー(核融合装置)がそれぞれの球に納まっていると考えられるが、どちらがどちらなのか。
 核融合兵器の技術を踏まえて分析すれば、大きい球の中にプライマリーが入っていて、小さい球の方にはセカンダリー(重水素化リチウム)の塊が収まっているのだろう。
 そう断定する根拠のひとつは、起爆装置と思えるケーキのような円筒形の装置が大きい球の隣に置かれ、配線が大きい球の頭の天辺から内部に入っているように見えることだ。起爆装置の配線は短いに越したことはなく、大きい球に配線が繋がっているということは、すなわち大きい球のなかにプライマリーが収まっていることを示す。
 もうひとつの根拠は、中性子源(中性子発生器)と思える黒い円筒が大きな球の頭から突き出していて、これも起爆装置(円筒)と配線で結ばれていることだ。この中性子源は、まさに大きい球の真ん中にあるはずのプルトニウムのピットを照射する位置にある。]
画像

 ただ、疑問なのはピーナッツ形状の物体が実物の水爆ではなく、モックアップであることが明白であるとしても、あまりにも作りが雑に見えることだ。この点について野木氏は、次のように述べている。
 [写真に見える核弾頭モックアップは白銀色で、アルミニウムの鋳物か何かのように見える。半球形や円筒形の部品をフランジのまばらなボルトで結合している。
 実物の核弾頭の画像はそう多くないが、私がこれまで写真で見た核弾頭はもっと鈍い鉛色の金属で、どういう製造工程を経ているのか判然としないが、継ぎ目も溶接跡もまったく見えない、つるりとした表面が特徴だった。フランジにボルトといったやっつけ仕事ではない。
 そもそも核融合兵器の外殻は、内部で起きる核分裂の凶暴な爆発力を短時間とはいえ封じ込める容器のはずで、最低でもセカンダリーの核融合が始まるまでの間は形状を保たねばならないもののはずだ。フランジに間隔が開いたボルトくらいで強度が保てるものだろうか。
 私が思うに、金委員長が見ているモックアップは実物を忠実に写したものではなく、単に設計された核融合兵器の大きさを体感し、取り扱いを調べるような、学習用のモックアップなどではないか。つまり大きさや重量はともかく、造りは大して重要視されてはいないのではないだろうか。
 北朝鮮自身は核融合兵器がどんなものか、ちゃんと分かっている証拠には、壁のポスターにはRVのなかにつるんとした核弾頭が描かれている。これが本来の核弾頭の設計なのであろう。]

 なるほど、写真の物体は「学習用のモックアップ」かもしれないが、問題はこの写真は全世界に公表されることを前提に撮られていることだ。であるならば、北朝鮮の技術力を誇示するためにも、実物同様のモックアップを作製して公表するのではないだろうか。それをせずに、「やっつけ仕事」のモックアップの写真を公表したのは疑問だ。
 推測するに、今回、北朝鮮が実験した水爆は、バカでかくて、到底兵器として使い物になるレベルではないのではないか。しかし、金正恩が視察に来るというので急遽、兵器サイズのモックアップを作らねばならなくなったのではないだろうか。それで雑な造りになったとも考えられる。

 尚、野木氏は、某TV局が提供しているインターネット放送では、これとは逆の配置―小さい球の方に核分裂装置、大きい球の方に核融合物質―としていることを紹介した上で、技術的に高度であることを理由にそれを否定している。
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 一方、再突入体(RV)については、次のように分析している。
 [それで今回の金委員長の核兵器研究所見学の写真だが、注目されるのは背後に掲示されているポスター風のイラストレーションだ。斜めに写っているのでちょっと見にくいが、ちゃんと画像を切り取って加工して、ふつうのパースペクティヴに直してくれる職人がいる。
 ポスターには「火星14」と書かれており、火星14弾道ミサイルの再突入体(RV)の断面図と分かる。先の丸い円錐形のRVの内部には、例のピーナッツと似た物体が小さい球の方を先にして収まっている。起爆装置らしい円筒が、大きな球体の後のバルクヘッドに固定されている。 (中略)
 このRVの外殻は、金委員長が見ているピーナッツの隣に置かれているのが写っている。横倒しになっていて、ピーナッツをするりと滑り込ませて固定すれば、いまにも核弾頭付きのミサイルが完成しそうに思える。
 この三角錐形のRVは、背後に立てて置いてある火星14のノーズ・フェアリングと同一ではない。フェアリングは側面がやや膨らんだ形状(蚕形)をしている。RVはこのフェアリングの中に納まるのだろう。]

 モックアップと違って、イラストレーションを作製するのは簡単だ。それらしいRVの断面図をでっち上げたのだろう。イラスト通りのRVや弾頭が完成していると考えるのは早計だ。

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コメント(3件)

内 容 ニックネーム/日時
同感です。
あと、この推察は鋭いですね。
単純に真実突いてる可能性高いと思います。

A、貨物船などに載せて、密かに東京湾などで爆発
B、航空機に載せて、むしろ旧式機でレシプロ低空ステルス特攻

使い道は限られますが、非常にグレーでややこしい使用もありえると思います。
やはり現実的人類史的に核拡散は無理です。
致命傷になりかねません。
ばかでかい水爆
2017/11/29 16:46
ちゃんと作動するか?

けっこう疑問な面もあると思います。
それは中共核兵器も同様かと。

戦術攻撃、たとえば対空母輪形陣攻撃など、
重要港湾攻撃など
中共ステルスJ20なども実際には、
ステルス特攻に使われるのでしょう。
高空進出、急降下爆発かもしれません。
運動性はあるので、超高空の対弾道弾ミサイルみたいなものは回避率もけっこう出るかもしれません。

通常戦スパイ戦による実力予防攻撃でイスラエルは
高い実績を上げています。
本来ならとっくの昔に、イスラエルの敵対国が核武装してておかしくない現実はあったと思います。

確率論なので、敵が弱体なら、先制攻撃すべきです。
悪魔の所業に対して、道徳論とか
逆に片腹痛い非人道、非道徳です。

使者を切り捨てたことに対して、
日蓮は四の五の言って無かったような気がします。

むしろ哲学と組織から、一体となり国難に当たれ、と。
J20核特攻
2017/11/29 17:07
北朝鮮の所業とそのありさまの醜悪なことは
かつての元寇時の大蒙古帝国(訳すると極限大バカ帝国)
とは比べ物になりません。
それを普通と考えることがそもそもの間違いになる
可能性が高いです。
それは歴史で示されてます。
大蒙古で無く、真実に実際に極限にこっけいなまでに
醜悪で大バカであるなら、それに見合った対処をすべきです。
単に刑務所に入れるような対処が必要な
醜悪な大バカ者軍団です。
それと慣れ親しむようなことがあれば、
それなりの歴史の報いが来るでしょう。

それは、断言しておきます。
歴史は常にそのようなものです。
期待通りなんかに展開はしません。
醜悪なありさま
2017/11/29 17:13

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